活力経営-2010- フォーデイズ株式会社 代表取締役社長 和田佳子氏

第7の栄養素ともいわれる「核酸」(DNA、RNA)に着目し、健康飲料や化粧品として商品化。わずか10年で核酸栄養商品のリーディングカンパニーとなったのがフォーデイズだ。ともすれば誤解を受けやすいネットワーク・ビジネスの販売スタイルにこだわりつつ、クリーンなイメージを大切にする独自のビジネススタイルを確立し、今や全国で約22万人の会員を獲得。今期2010年度は年商320億円に達し、9期連続の増収となる見込みだ。この成長をけん引しているのが、OLから転身し自ら同社を起業した和田佳子社長である。

第7の栄養素としての「核酸」に着目

 フォーデイズが創業された1997年は、アジア通貨危機が発生した年。低迷を続ける日本経済にとって大きな痛手となった。勤めていた会社の将来に不安を感じた和田氏は、思い切って自分で会社を興し、アルバイトと2人で健康腹巻のネットワーク・ビジネス をスタートさせた。
 「2年間は全く売り上げが伸びない状態でした。健康腹巻のような耐久消費財はリピートが少ない。しかも、無店舗販売は攻めの商売なのに、新商品が出たり役立つ情報がなければお客さまのところへ伺うきっかけがつくれないんです。会社勤めのころの、出せば売れるという感覚とは全く違っていました」
 そこで考えたのが、繰り返し繰り返し求められる消耗品の開発だ。もともと和田氏は、化粧品会社を皮切りに女性を対象とした商材を扱ってきた経験の持ち主。女性をターゲットとするならキーワードは「キレイになる」しかないと、当時注目を集め始めていたコラーゲン商品の開発に着手した。
 「今までにない新しいコラーゲン商品をと画策していたときにたまたま出会ったのが核酸でした。当時の私は、核酸が何なのか、どのような効果があるのか、ビジネスになるのかまったくわからない状態。しかし、それが遺伝子を構成する重要な物質であり、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に続く第7の栄養素として注目されていることを知り、これなら必ず女性に認めてもらえると確信しました」
 そうして生まれたのが核酸ドリンク「ナチュラルDNコラーゲン」。2000年、和田氏はこの自信作を、健康と美容をサポートする商品として販売開始し、翌年、いきなり5億円の年商となった。

キーワードは「健康」と「キレイ」

 「ナチュラルDNコラーゲン」発売後、核酸の重要性を啓もうしていこうとさまざまな機会に講演会やセミナーを開いた。手応えのある反響も次々に得られるようになった。「そうした活動や販売を通じ、私たちは核酸を単にキレイになるためのものではなく、もっと重い、人の生命にまで関係するものとしてとらえるようになりました。病気を抱えている方のリピートが増えたり、大病を患ったことのある方が注目してくださったり、未病の状態にも働きかけてくれるといったお客さまの声が聞こえてきたことも、この商品に対する考え方を改める要因になったと思います」
 ユーザーや会員が核酸を求める目的が「キレイになる」から「健康になる」へと変わってきたことで商品はより注目度を増し、発売2年目には37億円、3年目には74億円と売り上げを伸ばしていった。その後も化粧品やサプリメントなどの核酸製品を次々に開発し、いずれも大きな反響を呼ぶ。会員の増加とともに成長のスピードも増し、昨年度は年商311億円、さらに今年は320億円に達する予定だ。
 「商品を売るのが仕事ですが、商品を通じてみなさまと接していると、商品を売る以上のものがもらえるんです。商品がこれだけ多くのみなさまのお役に立てているのかという感動、感謝の気持ち、お互いに信頼関係を築くことができた満足感。それを得られるのが、このビジネスをやっている大きな喜びです」
 和田氏がビジネスの基本とするヒューマン・ネットワークは、こうした思いによってますます広がり、強固なものになっているのである。