VR体験施設の設置事業を強化 サードウェーブデジノス

 
サードウェーブデジノスのVR体験施設。顧客のニーズに合わせて設営する=東京都江東区

 ■展示会でのノウハウ生かす

 パソコン(PC)と関連機器の製造販売を手掛けるサードウェーブデジノス(東京都千代田区)は、仮想現実(VR)体験施設設置事業を強化する。施設の設置には特別なノウハウが必要だが、専門施工業者は非常に少ない。同社は展示会のVR機器展示ブースで実績を積み、顧客からの要望も増えてきたことから事業化に踏み切った。初年度は数十件の受注を計画。施設設置事業に合わせて、VR関連機器の増収も図る。

 VR体験施設は、PCなどの機器を収納する箱を兼ねた操作台、体験者が装着するヘッドマウントディスプレーとPCをつなぐケーブルの天井への設営、周囲と体験エリアを区別して他の人との衝突を避けるための床面シート敷設など、顧客ニーズに合わせたさまざまな工夫が必要になる。

 これまでは主に一般の工務店が施工してきたが、不慣れなこともあって機器の設置位置が適切でなかったり、足元にケーブルをはわせて利用者が転倒する危険にさらされるケースがあったという。

 一方で、同社はVR機器を販売するとともに、展示会でのVR体験ブース設置によってノウハウを積み上げてきた。

 VRの用途はエンターテインメント用から、販売促進などに広がっている。とくに住宅販売ではモデルルームを複数用意することは困難だが、VRであれば、複数のさまざまな部屋の内覧が可能になることから、急速に導入が増えているという。ほかにも自動車、ファッション関連、社員研修などの用途に普及しつつある。

 設置費用は84万2400円から。チャネル営業部の大塚友則氏は「VR導入の広がりと当社が設置サービスを始めたことによって新規参入が増え、市場が急激に成長するだろう」とVR普及に期待を込めている。

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【会社概要】サードウェーブデジノス

 ▽本社=東京都千代田区外神田2-14-10 第二電波ビル6階

 ▽設立=2012年4月

 ▽資本金=1000万円

 ▽従業員=245人(17年7月末時点)

 ▽事業内容=パソコン(PC)・PC関連機器の製造販売