セブン・ドリーマーズの全自動衣類折り畳み機 多角的に協業 付加価値高める

 
ベンチャーとの協業を重視するセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズの阪根信一社長(中央)とセレボの岩佐琢磨社長(右)、エアークローゼットの天沼聡社長=5月30日、東京都港区

 家電ベンチャーのセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(東京都港区)は、全自動衣類折り畳み機「ランドロイド」の一般向け受注を近く始める。本体価格が185万円(税別)からと家電としては高価なことから、同社はさまざまな分野で活躍するベンチャー企業を見いだして協業することによって、ランドロイドの付加価値を高めていく考えだ。

 ◆普段着をレンタル

 ランドロイドは、投入口に洗濯物を入れると自動で畳んでくれる。しかも種類ごと、持ち主ごとに仕分けもする優れものだ。ランドロイドにはユーザーが保有する衣類のデータベース(DB)を構築できる機能がある。この機能を活用し、エアークローゼット(東京都港区)のファッションレンタルサービスと連携し、自宅に保有する使用頻度の低い服と一緒に着られる普段着をレンタルする「衣装コンシェルジュ」のサービスを導入する予定だ。

 セブン・ドリーマーズの阪根信一社長とエアークローゼットの天沼聡社長が初めて会ったのは今年3月。都内でのベンチャー企業のイベントで知り合った。「ファッションを通して人々のライフスタイルを支援したい」という両者の理念が合致した。本社が東京タワーを挟んで約1キロの「ご近所同士」とあって、そのまま意気投合し、あっさり協業が決まった。

 「ランドロイドとともに新たなファッションの提案ができる」-。天沼社長がランドロイドとの協業について従業員にこう話すと「面白い。ぜひやろう」という声が上がった。

 一方、利便性の向上を狙って協業を持ち掛けたのがCerevo(セレボ、東京都文京区)だ。同社の音声操作型ロボット・デスクライト「ルミジェント」を活用し、屋内の別の場所からでもランドロイドを動かせるようにする。

 阪根社長がCerevoの岩佐琢磨社長と初めて会ったのが今年1月。米ラスベガスでの家電見本市からの帰りに訪れたサンフランシスコで「たまたまお会いした」(阪根社長)という。「製品を通じて新たな価値を見いだしたい」という両社の思いが重なり、一気に協業へ向かった。

 ◆経営資源を補う

 ランドロイドのプロモーションで活躍するのが、3月に東京・表参道に開設した「ランドロイド・カフェ」。ランドロイドのショールームだが、レストランが併設されている。

 このカフェの運営で協業しているのが、グルメサイトのfavy(ファビー、東京都新宿区)だ。

 なぜベンチャー企業との協業をメインに置くのか。阪根社長は「われわれのようなものづくりベンチャーにとって、製品の開発や販売などでどうしても自社の経営資源では足りない部分がある。その部分を他のベンチャーとの協業で補う」と明快だ。

 もう一つの理由は、ベンチャー企業ならではのスピード感。セブン・ドリーマーズが組む相手との協業はいずれも半年ほどで道筋を付けている。各社とも共通するのは、「トップの思いを受け、現場がすぐさまきちんとそれに応えることだ」(岩佐社長)という。

 「新たな、衣類と人とのわくわくするような関係をつくる」。阪根社長が目指すランドロイドの世界はベンチャーが切り開く。

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