技術系採用セミナーを企画

ベンチャー支援の現場から
ビヨンド・ネクスト・ベンチャーズが投資先支援の一環で開いた技術系ベンチャー企業のエンジニア採用セミナー=東京都中央区

 ■ビヨンド・ネクスト・ベンチャーズ

 ベンチャーキャピタル(VC)のビヨンド・ネクスト・ベンチャーズ(東京都中央区)は、投資先企業への支援の一環として、ベンチャー企業4社と共同で「エンジニアのための採用セミナー」を開いた。ビヨンド・ネクスト・ベンチャーズがこうした採用セミナーを開いたのは今回が初めて。

 同社の伊藤毅社長は「ベンチャー企業にとっては経営資源はお金だけでない。これからもさまざまな方法でベンチャー企業の成長を後押ししたい」と話した。

 今回の募集職種は、主にソフトウエアやハードウエアの技術者で、社会人、学生は不問。社会人でも参加しやすいよう、平日の夜に実施し、約60人が集まった。

 東京大学発ベンチャーで乳がん検診・診断装置の開発を手掛けるリリー・メドテック(東京都文京区)など4社のベンチャー企業がセミナーに参加し、各社の社長トップが15分ずつ、会社概要や事業などについて説明した後、来場者からの個別の相談に応じた。

 リリー・メドテックで採用を担当する木暮広道経営企画室長は「優秀な人材の採用が会社のその後の成長を大きく左右する。VCが採用を支援してもらえることは私たちにとって力強い」と話した。

 VCは投資先となるベンチャー企業に出資した際、経営に精通した人材を役員としてベンチャー企業に送り込む。ビヨンド・ネクスト・ベンチャーズの伊藤社長も投資先となるベンチャー企業の役員として、中途採用に応募した人を面接したこともある。

 ただ、大企業からの転職を考える人にとっては、家族からの反対に遭い、転職に踏み切れないケースも多い。せっかく内定を出しながらも、辞退されることも少なくないという。

 伊藤社長は「ベンチャー企業はその成長段階に応じて多様な人材が必要となる。投資以外にもさまざまな支援を通じて、ベンチャー企業が研究成果から実用化に至るまでの障壁を意味する『死の谷』を少しでも乗り越えやすくできれば」と話す。

 同社では今回の成果を踏まえ、次回以降の開催を検討する考えだ。

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