深層学習技術で幅広い分野の課題解決

株式ニューカマー

 □PKSHA Technology・上野山勝也社長

 ディープラーニング(深層学習)などの技術を活用したアルゴリズム(コンピューター上の課題解決手順)の開発などを手掛ける東京大学発のAI(人工知能)ベンチャー、PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)。自動車や医療などの幅広い分野での活躍が見込まれ、上野山勝也社長は「未来のソフトウエアを形にする」と意気込む。

 --開発したアルゴリズムをどう提供するのか

 「2つの方法があり、一つは他社のソフトウエアに当社のアルゴリズムを提供する方法。もう一つはアルゴリズムだけでなくソフトも自社で開発して販売する方法で、コールセンターの応答作業の自動化を支援する『BEDORE(ベドア)』」などの例がある」

 --強みは

 「基本はBtoB(企業間取引)の事業モデルで、ソフトを使えば使うほどAIが利用状況に応じてエンドユーザーの嗜好(しこう)などを学習していくので精度が上がる。一般的な企業向けのソフトよりも継続率が高い傾向にある」

 --その強みをどう支えているのか

 「従業員のうちの8割を占める技術者が、当社の開発力を支えている。つまり製品の質的向上に経営資源を特化している。一方、販売はパートナー企業と手を組んで展開するため、自社にセールス担当者はいない」

 --採用した社員はほとんど、現役社員の紹介によるケースが多い

 「専門性が高い領域のため、求人広告に多額の経費をかけても満足のいく採用ができるわけではない。また、この領域ではコミュニティーのような独特の世界があり、人が人を呼ぶ好循環が生まれている」

 --自動運転分野では既にトヨタ自動車と協業しているが、他の分野は

 「いくつかの分野が考えられるが、例えば医療では、レントゲン写真に画像認識技術を加えると、画像を手掛かりに病気を見つけることができるようになる。AIを使った診断のサポートを通じて、医師の生産性を上げるのに役立てられる」

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【プロフィル】上野山勝也

 うえのやま・かつや 東大工学系研究科修了。2007年ボストンコンサルティンググループ入社。12年AppReSearch(現PKSHA Technology)設立、取締役に就く。16年6月から現職。35歳。大阪府出身。

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【会社概要】PKSHA Technology

 ▽本社=東京都文京区本郷2-35-10 本郷瀬川ビル4階

 ▽設立=2012年10月

 ▽資本金=2億465万円 (6月末時点)

 ▽従業員=30人

 ▽売上高=8億9000万円(17年9月期予想)

 ▽事業内容=ディープラーニング(深層学習)や自然言語処理技術を活用したプログラム「アルゴリズムモジュール」の開発提供など

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