「IoT」に熱い視線、未来の生活を描く シーテック・ジャパン開幕

 
自動販売機で買い物ができるデジタル通貨「MUFGコイン」=2日午後、千葉市美浜区の幕張メッセ(飯田英男撮影)

 3日開幕のシーテックは大規模な家電見本市として知られてきた。だが「日の丸家電」のかつての勢いが衰え昨年からIT色を打ち出す方針に転換。あらゆるモノがネットにつながるIoTを目玉に、異業種が加わる「脱・家電見本市」路線が鮮明だ。

 展示会の象徴は会場中央に設けられた「IoTタウン」。「未来の街」をコンセプトに異業種中心に構えられた15のブースはIoTで変わる生活の“未来図”を提示する。

 住宅はIoT導入で一層便利になる。LIXILは手元のスマホを操作しネット回線につながった屋外カメラで外部の様子を確認したり駐車場の門扉を開閉したりできる「スマートホーム」を展示。通販で買った品が宅配ボックスに入れられると通知がスマホに届くサービスも披露する。

 ITと金融が融合するフィンテック分野は三菱UFJFGが、スマホなどで扱える独自の仮想通貨「MUFGコイン」を一般向けに初披露。電子マネーと違い1コイン当たり1円と交換でき、利用者同士でコインのやりとりも可能だ。

 一方、JTBは顧客がテレビ電話で話しながら旅行計画を3次元モニターに映して検討するシステムを展示。タブレット端末で操作するタカラトミーのコミュニケーションロボットは人の表情を人工知能(AI)で読み取り、それに合わせて身動きなどで喜怒哀楽を表し一緒に遊んでくれる。ロボットのいる生活が当たり前になる日も近い。(柳原一哉)