出光、ベトナム・ハノイに給油所開設 外資初

 
出光興産がハノイの工業団地で営業を始める給油所

 出光興産は2日、ベトナムの首都ハノイに直営の給油所を開設し、5日から営業を始めると発表した。出光によると、同国で外資企業の給油所は初めて。今後2年間で10カ所を展開し、経済発展や人口増で伸びる燃油需要の取り込みを図る。

 日本の燃油需要減少に伴う海外事業拡大策の一環。給油所はクウェート国際石油との折半出資会社が運営する。1カ所目は日系企業が進出するタンロン工業団地内の約6千平方メートルの敷地に設置し、物流車両などの需要を見込む。

 出光は従業員に研修などを実施し、日本流の接客を導入。事前決済のプリペイドカードも同国で初めて採用し、サービスの充実や給油時間の短縮で現地企業のシェアを奪う考えだ。

 出光はハノイから約200キロ南部にニソン製油所を建設し、製造・販売一体の運用を目指している。だが、製油所は工事の遅れで運転開始が年明けにずれ込み、当初はベトナムの国営会社から燃油を調達する。

 ニソン製油所をめぐっては、経営陣が進める昭和シェル石油との合併に反対する創業家が建設の遅れや巨額投資に対し「リスクが大きい」と批判していた。