シーテック・ジャパン開幕 ヘルスケアに脚光 AIがストレスチェック、赤外線でカロリー計算 

 

 最新デジタル家電・IT展示会「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)2017」が3日、千葉市の幕張メッセで開幕した。人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)など最先端技術が脚光を浴びる中、出展各社がそれらを駆使して健康管理・増進に役立てる機器のデモンストレーションを行った。

 富士通は、鏡の前に立つと、人工知能が健康に関する助言をするシステムを参考出展。鏡の一部を指で触れると内蔵のセンサーが脈波を計測し、アルゴリズム(計算式)で解析して、動脈硬化など血管年齢やストレスを受けている度合いなどを測定する。

 マイクを通じて集めた声の抑揚などから「元気度」を測る技術も組み合わせ、ディスプレーに見立てた鏡に健康状態と「ストレッチなどをするといいでしょう」といった助言が表示される。富士通は「将来はその人に合った食事や運動内容までも提示し、より健康的な生活を提案できるようになる」と説明する。

 生活習慣病予防に絞った機器がパナソニックの「カロリエコ」だ。電子レンジのような形をした機器だが、皿などに盛りつけた状態の料理を入れると、カロリーや三大栄養素(タンパク質など)の含有量をわずか10秒ではじき出す。

 近赤外線を料理に当てて栄養素などを測る仕組みで、面倒なカロリー計算を省くことができる。糖尿病が疑われる成人の推計が1千万人に上り、生活習慣病対策が社会的な課題に浮上していることが開発の背景にあり、病院など施設への導入が想定されている。

 パナソニックはこのほか、ミリ波レーダーを人に照射して心拍の間隔を計測できる小型センサーも出展。「心拍間隔は自律神経の状態と深い関係があり、その変動を計測すれば緊張など人が受けるストレスが分かる」(担当者)といい、このセンサーを応用した商品開発を進める。

 一方、ロームは脈波センサーを埋め込んだ指輪型の計測機器の試作機を出展。従来品のように腕に装着しなくても、指にはめるだけで血圧などの数値が連動したスマートフォンで確認できる。また、ストレスチェックも可能という。

 展示会では、そのセンサーを車のハンドル部分に取り付け、運転者の指から脈波データを取得して安全運転に不安がないかを点検する流れを実演した。

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