ソフトウエア技術者を育成し事業拡大

株式ニューカマー
ニーズウェル船津浩三社長

 □ニーズウェル・船津浩三社長

 ニーズウェルは業務系システム開発を主力事業とし、サーバーやネットワークなどの基盤構築、映像機器や医療機器向けの組み込み系ソフトウエア開発を手掛けている。明治安田生命保険、ソフトバンクなど大手企業の最終顧客から直接受託したシステムの構築によって業績を伸ばし、9月20日に東証ジャスダック市場に新規上場した。船津浩三社長は「エンジニアを教育・育成して、事業拡大と付加価値向上を目指す」と意気込む。

 --業務系システム開発事業を具体的に

 「売上高の8割を占め、金融、通信、流通など幅広い分野のシステムを開発している。業務系システム事業のうち5割が金融系で、生保・損保、銀行・クレジット会社などの契約、業績、顧客などの管理システムを担っている。3割が通信系で主にソフトバンクとの取引で課金、請求、料金決済など。ホテルの宿泊予約、不動産会社の物件情報システムのほか、独立行政法人といった公共部門向けにもサービスを提供している」

 --特徴と強みは

 「長年にわたる保険・銀行などの金融業、通信、サービス業向けの業務系ソフト開発を通じて、業務に関する知識や技術力が蓄積されている。最終顧客から直接発注を受ける比率が売上高の45%を占め、同業他社より高い。また、売上高の7割が保守・運用、システム改善などの継続案件なので、安定した収益基盤が確立されている」

 --業績は

 「直近5年間の売上高の年平均成長率は23.2%。一方、同じ期間の経常利益は平均72.3%と高い伸びを示している。とくに2014年9月期から15年9月期にかけては2倍近い成長を遂げた。これは最終顧客との直接取引が増えたことが要因となっている」

 --IT技術者不足が指摘されている

 「当社では応募者に対し、現場のエンジニアが直接面談をする。このため具体的な業務内容に踏み込んで話をするので、採用のミスマッチを防ぐことができる。また、最終顧客と直接取引しているので企画立案から加わることができ、スキルアップを望むエンジニアへのアピールポイントになり、有能な人材確保につながっている。人手不足とされる中で、年間約80人の即戦力人材を採用している」

 --これからの成長イメージをどう描くのか

 「新たにソリューション事業を立ち上げる。その第1弾として、自社開発のセキュリティー関連ソフトの販売を10月から始める。その後新製品を順次開発し、より利益率を伸ばしていきたい。現在の主要事業である業務系システム開発については、得意とする金融分野向けを強化するため、より高い専門知識を持つエンジニアを育成して事業規模を拡大していく。現在8%台の経常利益率を10%に載せることが当面の目標だ」

                   ◇

【プロフィル】船津浩三

 ふなつ・こうぞう 長崎県立上五島高卒。1970年日立製作所入社。73年富士ソフトウェア研究所(現富士ソフト)、サイバーコム社長などを経て、2016年ニーズウェル社長に就任。66歳。長崎県出身。

                   ◇

【会社概要】ニーズウェル

 ▽本社=東京都新宿区富久町13-15 サウスタワー

 ▽設立=1986年10月

 ▽資本金=3億5364万円

 ▽従業員=535人(2017年7月末時点)

 ▽売上高=50億5000万円(17年9月期見込み)

 ▽事業内容=業務系システム開発、基盤構築、組込系開発

Read more