AIスピーカー競争勃発 グーグル、LINEが発表 「スマホの次」と各社期待

 
グーグルの新製品「グーグルホーム」=5日午後、東京都港区

 日本語で話しかけると人工知能(AI)が音楽の再生や家電操作などをしてくれる「AIスピーカー」の販売競争が国内で勃発する。米グーグル日本法人は5日、「グーグルホーム」を6日に発売すると発表。無料通信アプリのLINE(ライン)も「クローバウェーブ」の正式版を5日に発売した。AIスピーカー最大手の米アマゾンやソニーも年内の国内投入を表明しており、スマートフォンの次の端末として各社が注力するAIスピーカーの大波が押し寄せてきている。

 AIスピーカーは、グーグルだと「OKグーグル」、LINEだと「クローバ」など最初に呼びかけてから、「音楽を再生して」などの指示をするのが共通した特徴。赤外線でテレビなどの家電ともつながり、音声で「テレビを消して」などと指示できる。

 グーグルホームは、検索最大手のグーグルの製品らしく、「『月までの距離は?』などの質問に答えるのは比較的得意な分野」(日本法人の徳生裕人製品開発本部長)という。また、騒音の中でも音声を聞き取ることができるほど音声認識精度を高めて差別化を図ったほか、NHKのニュースや楽天のレシピサービスなどグーグル以外のサービスも楽しめるようになる。

 一方、先行版を8月下旬から提供しているLINEのクローバウェーブは、スマホアプリのLINEと連携したサービスが特徴。ウェーブに「パパに『早く帰ってきて』とLINEして」と話しかけると、登録した家族のLINEアプリにメッセージが送られる。食べ物の配達やタクシーの配車など、LINEアプリですでに実施されている他社と提携したサービスにも年末から対応する予定だ。

 またアマゾンジャパンも2日、米国で最も普及が進んでいるAIスピーカー「アマゾンエコー」を年内に国内で発売することや、各企業との連携サービスを提供することを発表。ソニーもグーグルのAIを使ったAIスピーカー「LF-S50G」を年内に国内で発売する。

 ただしAIスピーカーが国内で一般に普及するかは未知数な面もある。KDDIが5日に発表した調査では、「人前での音声検索は恥ずかしい」と感じる人の割合は7割超に上った。しかしグーグル日本法人の徳生氏は「製品が次々に出ること自体がマーケットを盛り上げる」と述べており、市場の活況が普及への第一歩といえそうだ。

Read more