ダイニチ工業・川瀬寛道氏 人と環境に優しい暖房機器

私の仕事
「説明書をさっと読んで使える石油ファンヒーターにしたい」と話す川瀬寛道氏

 石油暖房機器を製造するダイニチ工業で、暖房機開発課要素開発係長として新しいタイプの石油ファンヒーターを開発している。

 石油ファンヒーターは室内で灯油を燃やすため、何より安全性が求められ、「装置とプログラムのどちらかが機能しなくても停止する二重の安全性を確保している」。気温が最低マイナス20度から最高40度程度でも作動する設計だ。

 消費者が使いやすい機能を考案する。「多くの機能があるとかえって使いにくくなる。バランスが大事」。できるだけ早く暖められるように、スイッチを押してから着火するまでの時間を短縮するなど工夫を重ねる。

 地球環境保護への関心が高まり、規制が厳しくなった。有害物質の発生を抑える構造などが必要になっているが、「価格が高くならないように、設計段階から気を配る」。

 商品が店頭に並ぶ1年半前から、新商品の開発を始める。要望は年々変化し、「何が求められているか、数年先を見越して作らないといけない」。

 10年以上の耐久性が求められる一方、利用者が年齢を重ねることで必要な機能が変化することもある。「便利で簡単、長く使える製品になるよう、考えていきたい」と試行錯誤の日々が続く。

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【プロフィル】川瀬寛道

 かわせ・ひろみち 新潟大大学院修了。2001年4月年ダイニチ工業入社。機械いじりが好きで、ものづくりに関わろうと、メーカーに就職した。40歳。東京都出身。

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