オリンパス、カメラ事業継続 AI大腸診断技術は実用化目指す

トップは語る

 ■オリンパス社長・笹宏行さん(62)

 --2016~21年度の中期経営計画の進捗(しんちょく)を採点すると

 「70点だ。事業環境は変わっておらずメガトレンドはとらえている。できていないところに、これからどう手を打つかだ」

 --17年3月期売上高は前期比7%減に終わった

 「為替影響がなければ増収増益だ。状況をみながら判断するが(中期計画の)最終目標の数字もすぐに変えるつもりはない」

 --消化器対象の内視鏡の売り上げが伸び悩んだ

 「消化器内視鏡はモデルチェンジ・サイクルの関係で先進国で伸び悩んだ。ただ世界で70%以上あるシェアは奪われていない。今後は新興国市場に挑んでいく」

 --外科イメージング分野はどうか

 「想定以上に売れず苦戦した。今年度は、外科手術で内視鏡などを使うシステム『ビセラエリートII』を拡販し、売り上げ成長を軌道に乗せていく。市場シェアが平均して25~30%と高くなく、攻めていく分野だ」

 --カメラ事業は17年3月期に7期ぶりに営業黒字に転換した

 「(市場が縮小する中でも)カメラ事業は続けていく。ラインアップを減らし、高付加価値のミラーレスカメラに集中してきた。当初、ミラーレスには懐疑的な見方も出されたが、小さく軽く、コストも安いミラーレスは売れる」

 --人工知能(AI)を活用した大腸の診断技術の開発を手掛ける

 「実用化させていく方向だ。大腸だけでなく他の臓器にも応用が考えられる」

 --経営トップとして続投の意欲は

 「体力的には続けられるが、(社長人事は)指名委員会の判断だ」

【プロフィル】笹宏行

 ささ・ひろゆき 早大卒。1982年オリンパス入社。オリンパスメディカルシステムズマーケティング本部長などを経て2012年から現職。東京都出身。

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