実力派ぞろいの「酒サムライ」新たに5人、京都で叙任式

Sakeから観光立国
(右から)前垣壽宏会長と、新たに酒サムライとなった愛葉宣明、落合雪乃、森田隼人、ミッキー・チャン、モニカ・サミュエルの各氏、ミス日本酒の田中梨乃さん=9月27日、京都市西京区の松尾大社

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 若手蔵元の全国組織「日本酒造青年協議会」(前垣壽宏会長)主催の第12回酒サムライ叙任式が9月27日、松尾大社(京都市西京区)で行われた。国内外に向けて日本酒とその文化をともに普及、啓蒙(けいもう)する「酒サムライ」というアンバサダー(大使)に、新たに5人が加わった。2006年から毎年回を重ね、今回の叙任式であわせて70人の酒サムライが誕生したことになる。

 今年、新たに酒サムライの称号を得たのは、日本在住では2人。世界に向けた日本酒の美のアンバサダーを次々に生み出す、一般社団法人ミス日本酒、代表理事の愛葉宣明氏、「六花界」「初花一家」「吟花」などの人気レストランオーナーで焼肉と日本酒のペアリングを多方面に発信する森田隼人氏。

 海外在住では、日本酒の消費の伸びがめざましいオーストラリアで日本酒輸入、教育活動に実績を持つ、デジャブ酒カンパニー代表取締役の落合雪乃氏、日本酒の最大輸出国である米国で日本酒の販路開拓に大活躍している酒販会社「ナショナルサケセールス」のマネージャー、モニカ・サミュエル氏、日本酒の販売量は米国に及ばないものの高価な日本酒が最も売れている香港から、日本酒の教育者であり、日本酒と日本食の月刊誌「ウマイ マガジン」の共同発行人・編集長、ミッキー・チャン氏-という実力派ぞろいだ。

 叙任式は、日本第一の酒造神と敬われている松尾大社での正式参拝に始まり、神楽の奉納、叙任式、新しい酒サムライたちの記者会見の後、京都の酒サムライ、村田吉弘氏が主人を務める名店、菊の井で祝宴が開かれた。

 酒サムライの叙任式をみていると、日本酒は単なる嗜好(しこう)品ではなく、日本の風土、民族が育んできたものであり、日本の文化を色濃くまとったものであると訴えてくる。

 新しい酒サムライは、それを大きな自信と誇りとして、ますます大きく羽ばたいてほしい。

【プロフィル】平出淑恵

 ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年、日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年、コーポ・サチを設立、社長に就任。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のアンバサダー。日本ソムリエ協会理事、日本酒蔵ツーリズム推進協議会運営委員、昇龍道大使(中部9県のインバウンド大使)などを務める。

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