安川電機が新技術開発 熟練工の技をロボットが再現

 
「実演教示機能」を紹介する安川電機の担当者=6月、北九州市

 熟練工が手本を見せると、ロボットがその作業を再現-。産業用ロボット大手の安川電機は、金属を研磨するといった職人の技を忠実に再現する技術を開発した。再現までの時間を大幅短縮できるのが特長で、生産現場の人手不足解消につながると早期実用化に期待が高まっている。

 開発したのは「実演教示機能」と名付けた技術。センサーが内蔵された装置を持って作業すると、手元の位置や力加減といったデータを計測し、それに合わせてロボットが動きをまねる。学習機能を備えているため、練習を繰り返すことで正確性が増すほか、設置場所など環境が変わっても精度を保つことができる。

 これまでロボットに作業を教えるのは「プログラミングペンダント」と呼ばれる細かい設定が必要な装置が主流だった。手間がかかる上、力加減を教えられない難点もあり、導入は遅れていた。

 新技術では、データを共有することで複数のロボットでも同じ作業ができる。安川電機の担当者は「少子高齢化による人手不足や新興国の人件費上昇でロボット化のニーズは高まっている」と話す。金属加工メーカーの協力を得て実証実験を積み重ねており、将来的な実用化を目指す。

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