東証マザーズ市場のウェルビー 障害者の就労を支援、出店加速し成長維持

株式ニューカマー
ウェルビーの大田誠社長

 □ウェルビー・大田誠社長

 障害者の就労支援事業を手掛けるウェルビーは5日、東証マザーズ市場に上場した。政府は2017年に公表した「働き方改革実行計画」の中で就労移行支援事業所などの利用を経て、就労する障害者を20年度までに16年度実績の1.5倍以上に増やすことを掲げている。大田誠社長は「障害を持つ全世代に対して地域に密着したサービスを提供する」ことを目指す。

 --事業構成は

 「売上高の95%を占めているのが18歳以上65歳未満の人を対象とした就労移行支援事業だ。主に精神疾患、発達障害を持つ人が社会で自立していけるよう生活や就職の支援などをしている。もう一つの柱が未就学児向けの児童発達支援事業所と小中高生向けの『放課後等デイサービス事業所』の運営だ」

 --順調に拠点を広げている

 「独自の業務マニュアルを整備して運用することによって、新規出店がスムーズに進んでいる。毎月改訂を重ね、毎年全従業員にテストも課している。現場でもきちんと運営されているかをチェックする。このためノウハウが蓄積し、一定のサービス品質が確保されている」

 --強みは

 「実績やノウハウを積み上げたことによって業界内で優位なポジションにあることだ。就労移行支援事業は就労後の定着実績を重視するため、15年に国からの報酬体系が改定された。基本報酬を引き下げ、定着実績に応じた加算割合が増加されている。このことで実績のない事業者は黒字化のハードルが高くなった。また、事業所ごとに1人以上のサービス管理責任者を配置しなければならないが、来年4月から資格取得要件が厳しくなり、人材確保が一層困難になる。これらの事業環境から新規参入は難しくなっている」

 --成長戦略をどう描くのか

 「精神障害、発達障害の人に対するサービス供給は不足している。首都圏や人口が多い地方都市を中心に出店を加速して利用者を増やし、20%以上の営業利益率を維持していく。障害者の法定雇用率の引き上げなど外部要因も、成長への後押しとなるだろう」

【プロフィル】大田誠

 おおた・まこと 1996年4月武蔵野銀行入行。テラ副社長などを経て、バイオメディカ・ソリューション社長。2011年12月ウェルビーを設立し、現職。45歳。東京都出身。

【会社概要】ウェルビー

 ▽本社=東京都千代田区三崎町2-4-1 TUG-1ビル2階

 ▽設立=2011年12月

 ▽資本金=3億2830万円

 ▽従業員=457人 (17年6月末時点)

 ▽売上高=41億3900万円 (18年3月期予想)

 ▽事業内容=障害者福祉サービス

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