シャープの9月中間、液晶が堅調で3年ぶり黒字 18年3月期の通期も上方修正

 
シャープの9月中間決算について説明する野村勝明副社長=27日午後、千葉市美浜区

 シャープが27日発表した2017年9月中間連結決算は、最終損益が347億円の黒字(前年同期は454億円の赤字)で、中間決算として3年ぶりの黒字となった。液晶パネル事業が堅調だった。台湾・鴻海精密工業の傘下で経営改善が続いており、18年3月期の通期の最終利益見通しも従来予想の590億円から690億円に上方修正した。

 17年9月中間の売上高は前年同期比21.3%増の1兆1151億円だった。増収は4年ぶり。液晶テレビやコードレス掃除機といった家電、スマートフォンの販売が伸びたことなども寄与し、主要4事業全てで売り上げが増えた。

 液晶パネル事業ではパネル価格下落の影響を受けたが、テレビ向けやスマホ、タブレットといった携帯端末向けで販売数量を伸ばして収益を拡大した。液晶テレビ事業は、中国など海外を中心に堅調に推移した。

 千葉市で記者会見した野村勝明副社長は、鴻海傘下で進むコスト削減などの構造改革も「利益上振れの要因になった」と説明。米アップルがiPhone(アイフォーン)の新製品で次世代パネル「有機EL」を採用するなど今後、液晶離れが進むとの懸念もあるが「独自の液晶技術など強みを生かしてやっていきたい」と語った。

 シャープは27日、神戸製鋼所が性能データを改竄(かいざん)した銅管やアルミ材料が、一部のエアコンや冷蔵庫、液晶パネルの部品に使用されていたことを明らかにした。安全や品質への影響はないとしている。

 神戸製鋼に交換などの費用を請求するかについては、今後検討する。

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