ソニー、7年ぶりの有機ELテレビ好調 量販店の激安4Kには…

現場の風
ソニーの高木一郎執行役EVP=東京都品川区

 □ソニー執行役EVP・高木一郎さん(58)

 --有機ELテレビの国内販売への7年ぶり再参入が話題になった

 「(6月から販売開始の)有機ELテレビは好調だ。金額ベースで50%以上の国内シェアを取った。ただ有機ELは液晶テレビに置き換わるというものではない。どちらもソニーらしい商品で、どちらを選んでもそれぞれの良さがある。顧客から見れば選択肢が増えた。マーケットが広がっていけばいい」

 --有機ELテレビの販売戦略とは

 「パネルの供給量が限られている。液晶の代わりとして安売りでいっぱい売るのではなく、丁寧に顧客を絞り込んで売っていくべきだ」

 --液晶テレビは価格の下落が止まらない

 「新しいものが出てくると、既存のものがその下をくぐる現象は止められない。ただ、新機能の追加などによって少しでも付加価値を高める努力を怠らないようにしなければならない。平均単価の下げを止める努力が必要だ」

 --量販店には激安の4Kテレビも並ぶ

 「価格破壊を起こす商品が出てきても基本的に商売に影響はない。それらとは画像エンジンが異なり、画質が違うからだ」

 --インターネットが当たり前の時代だ。今後のテレビはどうなるのか

 「これまでのテレビは放送波の『受像機』だった。だが、今はネット経由でコンテンツを配信する『ネットフリックス』などが登場し、テレビは(それを再生する)『インテリジェント・デバイス』になった。コンテンツの映画などをもっと大きな画面で見たいというニーズも増えていくとみられ、そのことがテレビの変化を後押ししていくだろう」

【プロフィル】高木一郎

 たかぎ・いちろう 慶応大卒。1981年ソニー入社。2015年からソニービジュアルプロダクツ社長及びソニービデオ&サウンドプロダクツ社長、16年からソニー執行役エグゼクティブ・バイス・プレジデント(EVP)。横浜市出身。

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