ソニー20年ぶり過去最高 電機大手7社の9月中間、5社が最終増益

 
好決算となったソニーの本社=東京都内(ブルームバーグ)

 経営再建中の東芝を除く電機大手7社の2017年9月中間連結決算が31日、出そろった。最終損益はソニーや日立製作所など5社が増益となり、シャープが黒字転換した。エレクトロニクス関連の事業環境が好調だったほか、事業入れ替えなどによる収益体質の強化も進んだ。

 収益の伸びが顕著だったのは、この日中間決算を発表したソニーだ。営業利益は前年同期比3.6倍の3618億円、最終利益は8.1倍の2117億円とともに過去最高だった。18年3月期の業績予想も上方修正し、営業利益を従来の5000億円から過去最高となる6300億円に引き上げた。最高益更新は20年ぶり。前期に比べて2.2倍の大幅増益となる。

 スマートフォンのカメラに使う画像センサーなど半導体事業が想定を上回り、カメラやテレビ事業などでも高付加価値製品への転換が進む。吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)は「高い収益をいかに持続していけるかが今後の経営のテーマだ」と述べた。

 日立も営業利益と最終利益が過去最高。半導体装置や情報通信システムなど主力事業が好調で、事業売却などの構造改革も寄与した。西山光秋CFOは「着実に利益を創出できる形が出来上がりつつある」と手応えを示した。

 パナソニックは家電やスマホ用部品供給が順調で営業利益は10.4%増だったが、最終利益は前年同期に法人税負担が減って利益が膨らんだ反動で減益となった。一方、シャープは主力の液晶パネルやテレビなどの販売が海外を中心に伸び、最終利益を08年のリーマン・ショック以前の水準に回復させた。

 18年3月期の業績予想はソニーのほか、三菱電機、NEC、シャープが最終利益を上方修正した。想定外の景気変動や円高に備えたリスク費用を、ソニーが500億円、日立が300億円計上しており、一段の業績拡大余地がある。

 ■電機大手7社の2017年9月中間連結決算

 (売上高/営業利益/最終利益)

 ・日立製作所

  4兆3764(0.5)/3032(30.2)/1606(41.5)

 ・ソニー

  3兆9206(18.7)/3618(3.6倍)/2117(8.1倍)

 ・パナソニック

  3兆8578(9.0)/1965(10.4)/1189(▲10.9)

 ・三菱電機

  2兆0763(5.3)/1492(22.6)/1311(48.4)

 ・富士通

  1兆9232(0.8)/280(39.3)/434(3.7倍)

 ・NEC

  1兆2880(7.2)/72(94.2)/188(43.4)

 ・シャープ

  1兆1151(21.3)/405(513倍)/347(-)

 ※単位は億円。カッコ内は前年同期比増減率%。▲はマイナス。-は比較できず。日立、パナソニック、富士通、NECは国際会計基準、ソニー、三菱電機は米国会計基準、シャープは日本基準

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