サムスン、最終利益が最高 7~9月期 有機EL投資など奏功

提供:ブルームバーグ
ソウル市内にあるサムスン電子の店舗。同社の2017年7~9月期の最終利益は過去最高を更新した=31日(AP)

 韓国サムスン電子が31日発表した2017年7~9月期(第3四半期)決算は最終利益が11兆400億ウォン(約1兆1140億円)と過去最高を更新した。ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均は10兆8000億ウォンだった。本業のもうけを示す営業利益は14兆5000億ウォン、売上高は62兆ウォンと、それぞれ10月13日公表の暫定集計と変わらなかった。

 半導体製造最大手のサムスンはこの1年間の半導体価格上昇を追い風に業績を伸ばし、サムスングループの事実上のトップ、李在鎔サムスン電子副会長の1審での有罪判決や、昨年の「ノート7」の発火事故と販売打ち切りの影響を乗り切った。

 利益が過去最高を更新したことを受け、株主への利益還元を拡充する。2018年の年間配当を前年比2倍の9兆6000億ウォンとし、19、20年もこの水準を維持すると表明した。今年の年間配当は20%増だった。また今年の設備投資見通しを46兆2000億ウォンとした。利益還元計画は決算発表後に明らかにされた。

 半導体メモリーとスマホ用ディスプレーへの投資が奏功し、サムスンは半導体の値上がりと、アップルの新型スマホ「iPhoneX(アイフォーンテン)」向けなどライバル企業からの有機EL(OLED)スクリーン需要を利益に結び付けることができた。

 シンハン・インベストメントはこのほどまとめたリポートで「サムスンは半導体メモリーの『大きな循環』を主導している」と指摘。来年上半期の供給はわずかな増加にとどまる見通しのため、半導体ブームは来年も続く見込みだと分析した。

 また、サムスンは同日、李相勲(イ・サンフン)最高財務責任者(CFO)を取締役会の次期議長に推薦するとともに、主要3事業のトップを交代させる首脳刷新の人事を発表。李相勲氏は議長就任に当たってCFOの職務を離れる。議長職と最高経営責任者(CEO)の役割を切り離すのは同社初という。(ブルームバーグ Sam Kim)

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