IWC公認プレミアム日本酒試飲会が大盛況

Sakeから観光立国
IWC・SAKE部門でトロフィーを受賞した蔵元と野村不動産担当者ら

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 ロンドンで30年以上の歴史を持つ世界最大のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)にSAKE(日本酒)部門が2007年に創設され、世界に向けワインのひのき舞台から品質の良い日本酒を毎年、発信する好機となっている。

 昨年はSAKE部門の創設10周年を記念して、日本酒生産量日本一の兵庫県がSAKE部門審査会を誘致。地方創生に向けた取り組みの一環でもあった。同審査会の日本開催は、日本酒の国際化に向けてIWCが果たす役割の認知度を高めた。

 こうした中、受賞酒の試飲会も人気を集めている。10月20、21の両日、東京・日本橋の野村不動産ビルYUITOで今年、IWCのトロフィー受賞酒ばかりを集めたIWC公認のプレミアム日本酒試飲会が開かれた。

 ワイン部門と同じようにゴールドメダルの受賞率は5%未満の狭き門、トロフィー酒とはそのゴールドメダルの中からさらに上位の銘柄となる。試飲会当日に全国から集まった蔵元の表情は皆、誇らしげだ。

 3年前から一般消費者を対象とした試飲会前日の金曜日に、主催の野村不動産の顧客や関係企業を招待して、頂点の「チャンピオン・サケ」と純米酒など7部門の最高賞「トロフィー」を受賞した銘柄を集めた前夜祭を行っている。

 これは野村不動産が消費者に広く世界で評価された日本酒を紹介する、ある意味、企業の社会的貢献(CRS)的な試飲会を重ねた後に、前夜祭という形の顧客サービスの位置づけで進化させた会といえる。

 年々反響が大きくなり、今年の前夜祭は3部構成で、より多くの顧客に対応出来る仕立てとした。各部の最初に執行役員からの丁寧な挨拶でスタート。終始和気あいあいとした雰囲気の中、多くの役員が会場をにこやかに回っているのが印象的だった。政府が日本産酒類の輸出や振興に取り組む中、民間の大企業がそれを盛り上げる形になっている。このプレミアム日本酒試飲会は、大変好ましい例ではないかと思う。

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【プロフィル】平出淑恵

 ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年、日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年、コーポ・サチを設立、社長に就任。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のアンバサダー。日本ソムリエ協会理事、日本酒蔵ツーリズム推進協議会運営委員、昇龍道大使(中部9県のインバウンド大使)などを務める。

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