トヨタ、一転営業増益へ 円安寄与で18年3月期 「実力としては減益」 

 
決算などについて記者会見するトヨタ自動車の永田理副社長=7日午後、東京都文京区

 トヨタ自動車は7日、2018年3月期連結業績予想で、本業のもうけを示す営業利益を前期比0・3%増の2兆円に上方修正すると発表した。2年連続の減益としていた従来見通しから一転して増益となる。

 為替相場が想定よりも円安水準で推移しており、輸出の採算が一段と改善する。不振が続く米国で販売底上げを目指す。世界的な景気拡大を背景に上場企業の業績が上向いて株価全体が上昇し、経済の好循環が鮮明になってきた。ただ相場が円高へ振れれば、円安頼みの輸出企業の利益が吹き飛ぶ恐れがある。

 永田理副社長は記者会見で、増益予想の理由を「想定為替レートの円安への見直しと営業努力」とした。日本や欧州で新型車の販売が好調と説明しながらも「実力としては減益だ」と語った。従来の営業利益見通しは7・2%減の1兆8500億円だった。

 最終利益予想も4・4%減の1兆7500億円から、6・5%増の1兆9500億円に引き上げた。売上高は3・3%増の28兆5千億円で据え置いた。通期の想定為替レートは1円円安の1ドル=111円に変更した。

 同時に発表した17年9月中間連結決算の売上高は前年同期比8・6%増の14兆1912億円、最終利益は13・2%増の1兆713億円。営業利益は1・8%減の1兆965億円で、中間決算として2年連続の減益だった。

 主力市場の米国で販売競争が激化し、値引きの費用がかさんだ。今後は全面改良した主力セダン「カムリ」などの販売を強化する。

Read more