ソフトバンク、スプリント株追加取得へ Tモバイルとの合併交渉は中止

 
ソフトバンクグループの孫正義社長=東京都中央区

 ソフトバンクグループの孫正義社長は6日の決算記者会見で、傘下の米携帯電話4位のスプリントと、3位のTモバイルの合併交渉を中止し、スプリントの株式を追加取得する考えを明らかにした。孫社長は「グループ全体のシナジー(相乗効果)を考えると(スプリントは)戦略的に欠かせない企業だと結論に至った」と述べた。

 交渉中止の理由について孫社長は、モノのインターネット(IoT)時代が到来する将来に向けて「世界最大の米国の携帯電話市場で築きつつある重要な拠点を手放すわけにはいかない」とスプリントの重要性を強調。その上で「経営権を手放すべきではない。5、10年後のことを考えると、それが正しいと(10月27日の)取締役会でまとまった」と話した。

 今月4日には、Tモバイルの親会社、ドイツテレコムのヘットゲス最高経営責任者(CEO)と都内で会談して、合併交渉の中止を伝えたことを明らかにした。

 孫社長は、合併交渉の中止について「負け惜しみと思われるのは分かっているが、今は晴れやかな気持ちだ」と笑顔で話し、スプリントの株式を、株主総会全体の議決が必要になる85%を超えない上限まで買い増しする方針を示した。

 一方で「われわれが(合併後に)経営権を持てるような形で組める、あるいは経営権を持つのに非常に近いなら門戸は常に開かれている」とも述べ、合併交渉の再開に含みを持たせた。

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