NEDOなどが露で高度交通信号システム実験 最大40%の渋滞緩和を確認

 

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と信号大手の京三製作所、野村総合研究所は、ロシアのモスクワ市交通管制センターと共同で実施していた高度交通信号システムの実証実験の結果、混雑時間帯で最大40%の渋滞緩和効果を確認した。この成果を基に、NEDOなどは、ロシアの他の地域への高度交通信号システムの展開を目指す方針だ。

 モスクワの実証実験は「信号機の分散制御」の効果を確かめるために行った。

 道路上の車両の動きを、車両検知器でとらえ、複数の信号機間で車の流れや信号制御の情報をやり取りすることで、交差点に進入する交通量を信号機みずからが予測し、信号待ちの時間ができるだけ短くなるように調整する。

 モスクワ市内の連続した5カ所の交差点間の全長約2キロを、車で走った時間を計測した。実証実験前の1週間では平均7分54秒かかったのに対し、実証実験を行った1週間は同4分46秒にまで短縮した。

 日本などでは道路信号は警視庁や各道府県警察本部にある交通管制センターで集中制御しているが、全体のシステムが大規模になるために、導入や維持に費用がかかるのが課題となる。モスクワで実証実験を行った分散制御の場合、小規模なシステムで済むため、費用を抑えられる効果がある。

Read more