「ダイソンEV計画」筒抜け テスラ現従業員、2年前に開発参加していた

提供:ブルームバーグ
ダイソン本社の敷地内にある研究開発センター。同社は家電分野で培った技術を生かしEV事業に進出する=英中部マルムズベリー(ブルームバーグ)

 掃除機やヘアドライヤーのメーカーとして知られる英ダイソンが電気自動車(EV)の開発を開始した2015年当時、米EV大手テスラが認識していたことが今月7日に初めて公開された裁判所文書で明らかになった。

 ダイソンは、小規模で極秘のEV開発チームの一員に選んだエンジニアのピエール・ペレリー氏が既にテスラから採用内定を受けていたことを知るよしもなかった。

 裁判所の文書によって、同氏がダイソンのEV開発についての情報を計画発表の2年以上前に、どのようにテスラ側に伝えたかが明らかになった。

 ペレリー氏は、ダイソンの計画についてほぼ包み隠さぬ形でテスラの弁護士に電子メールを送った。同氏の当時の任務は極秘で、ダイソン創業者で会長のジェームズ・ダイソン氏から、同僚らにも漏らさないよう指示されていた。テスラの弁護士はこの情報を社内の誰とも共有しなかったと主張。ただ、その後の裁判ではダイソンが勝訴し、ペレリー氏のテスラでの勤務を9カ月間禁じる差し止め命令が下った。これは、ダイソンによる今年9月の発表の2年前には、テスラが計画を知っていたはずだということを意味する。

 現在テスラで勤務するペレリー氏の代理人を務める法律事務所と、ダイソン、テスラの担当者はいずれもコメントを拒否した。この訴訟については、9月にダイソンがEV計画を発表した後に公にされた。(ブルームバーグ Kaye Wiggins)

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