資生堂 米子会社不振、特損707億円 12月期の最終利益50億円に下方修正

 
2017年1~9月期決算を発表する資生堂の魚谷雅彦社長=9日、東京都中央区の東京証券取引所

 資生堂は9日、2017年12月期の連結最終利益予想を、従来予想の100億円から50億円に下方修正した。同社は、赤字が続く米子会社ベアエッセンシャルの関連でのれん代などの減損処理を行い、655億円の特別損失が発生するとして、1日に最終利益予想を325億円から100億円に引き下げたばかり。その後、会計処理を見直す必要が生じ、特損が707億円に増え、再度の修正に踏み切った。売上高9850億円、営業利益650億円の予想は据え置いた。

 魚谷雅彦社長は9日の会見で「短期間で修正したことは重く受け止めている」と語る一方で、「(ベアは)米国では非常に強いブランド力がある」と述べ、改革を加速して再生する考えを示した。

 同日発表した17年1~9月期決算は、売上高が前年同期比17.4%増の7312億円、営業利益が82.4%増の703億円、最終損益が169億円の赤字(前年同期は371億円の黒字)だった。米国は苦戦したが、国内の売上高が11.8%増の3205億円に増加。中でもインバウンド(訪日外国人)関連の売上高が57%増の425億円と大きく伸びた。

 資生堂は10年に約1700億円でベアを買収。12年度に286億円の特損を計上している。今回、追加の特損計上に踏み切る背景には、業績が上向く中でうみを出し切り、今後の改革に集中する狙いがあるという。

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