JIS規格「必須か否か相談する」

神鋼記者会見・詳報(6完)
データ改ざんの原因結果の発表会見を終えた神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長。退室直前に再度報道陣らに頭を下げた=10日午後、東京都千代田区(宮川浩和撮影)

 --今後の経営への影響は

 川崎博也会長兼社長「相当量の製品で、JIS(日本工業規格)の認証が停止となった。JIS再取得に向けて努力はするが、停止期間の製品出荷について、お客さまとの間でJIS規格が『必須』なのか、それともJIS規格『相当』なのか、相談したい。『相当』でも大丈夫なのであれば、その水準の実力はあると認識しているので、その方向で調整したい」

 --ISO(国際規格)は

 山本浩司常務執行役員「ISOの影響は、予想や把握ができていない。今日は答えられない」

 --社内調査に対し、一部社員が協力しなかった件について。先月20日に公表したが、詳しい経緯は

 山本氏「継続調査は外部調査委員会がやっているので、現時点では説明できない」

 --神戸製鋼所として発表している「不適切行為」という言葉は、軽い。一部工場では法令違反もあった

 勝川四志彦常務執行役員「今回、不正が広範囲で行われている。それを総称する意味で(不適切行為との言葉を)使った。不正を隠すという意味で使っているわけではない」

 --9月にIRミーティングを開き、投資家向けに株式購入を勧めたというのは事実か

 川崎氏「株式購入を勧めたわけではなく、何が起こっているのか事実を説明した。通常のIRの話ではなかった」

 --通常のIRミーティングを開いたのではないか

 「記憶にない」

 --今回の原因究明と再発防止策に手応えを感じているか。これで信頼は回復すると感じるか

 川崎氏「究明は外部調査委員会に引き継がれている。来週から私は社員のキーマン・管理職、顧客の皆さんへの説明に入ることになるが、どう反応されるかは申し上げられない。精一杯説明したいと思う」

 --製品によっては10年前から不正があったとのことだが、過去の経営陣に遡(さかのぼ)って責任を追及する考えは

 川崎氏「外部調査委員会の結果を待って、しかるべき時に判断したい」

 神戸製鋼所が東京・大手町で開いた記者会見は約2時間に及び、午後7時ごろ終了した。今後もさらに、年内にまとめる予定の外部調査委員会による詳細な報告に加え、製品納入先に対する安全点検費用の支払いが業績に与える影響などが焦点となる。

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