いじめ、アプリで匿名通報 茨城・取手市教委が導入へ

 
いじめを匿名で通報できるアプリ「STOPit」(ストップイットジャパン提供)

 平成27年11月に茨城県取手市立中3年の中島菜保子さん=当時(15)=が「いじめられたくない」と日記に書き残して自殺した問題を受け、同市教育委員会は9日、生徒がいじめを匿名で相談、通報できるアプリ「STOPit(ストップイット)」を来年1月から導入することを決めた。

 いじめの早期発見や抑止につなげるのが狙い。アプリはスマートフォンから無料でダウンロードでき、画面上の「報告」アイコンに触れると文章を送れる。市教委側は学校名や学年のみが分かる仕組みとなっている。パソコンからも専用サイトを通じて利用可能で、市立教育相談センター(同市戸頭)の相談員が対応する。

 導入するアプリは米国で開発。市立の中学校6校の生徒約2300人を対象に、来年1~3月に試行的に運用し、4月から本格的に活用する。費用は1年間で約76万円。

 開発元の総代理店「ストップイットジャパン」(東京都)によると、東京都、大阪府、千葉、岡山、奈良の3県にある国公私立の小中高計25校がすでにアプリを導入している。

 取手市教委によると、市立中のいじめ認知件数は、平成27年が27件、28年が34件、29年は1学期末時点で21件。学校内へのスマホの持ち込みは原則、認められておらず、自宅での利用を想定しているという。

 いじめの傍観を防ぐ効果も期待され、市教委の担当者は「アプリがあることで、いじめ防止にもつながる」と話している。(海老原由紀)

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