2010.2.4 05:00
アクセルペダルをめぐる大量リコール(回収・無償修理)に続き、トヨタ自動車の信頼を揺るがしかねない新たな品質問題が浮上した。ハイブリッド車(HV)「新型プリウス」のブレーキが一時的に利かなくなるという苦情が、米国と日本国内で計112件も寄せられていることが3日判明。米国での1月の新車販売は前年同月比で3カ月ぶりのマイナスとなり、早くも影響が出始めた。信頼回復には時間がかかるとみられ、トヨタが目指す2011年3月期の黒字転換に暗雲が立ちこめている。
米道路交通安全局(NHTSA)によると、でこぼこ道や隆起部分などを走った際、新型プリウスのブレーキが一時的に利かなくなるといった苦情が98件寄せられた。追突事故なども4件起き、2人が負傷している。
国交省によると、国内でも昨夏以降、同様の苦情が14件寄せられており、同省はトヨタに調査を指示。トヨタの佐々木真一副社長は3日午後、前原誠司国土交通相と、直嶋正行経済産業相のもとを訪れ、一連のトヨタ車の品質問題について説明した。
エンジンとモーターを併用して走るHVは、通常の油圧ブレーキに加え、減速時に発電・充電するための回生ブレーキを備えており、2つのブレーキの切り替えに何らかの問題があるのではとの見方もある。
新型プリウスはすべて、堤工場(愛知県豊田市)など国内で生産している。燃費の良さと低価格が人気を呼び、昨年の国内新車販売台数は旧型も含め前年比3倍弱の約20万9000台と、軽自動車を含めた総合ランキングでトップとなった。海外では米国で既に約14万台を販売し、さらに80以上の国や地域で順次発売していく予定だ。
苦情や指摘を聞こうとせず