半導体市況 回復急ピッチ PC・TV牽引 「どん底」脱出 (1/2ページ)

2010.2.4 05:00

エルピーダメモリの広島工場。パソコン用メモリーの出荷量は、安定して増加している

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 半導体の市況が急ピッチで回復している。パソコンや薄型テレビなどの需要増に伴い、こうした機器に不可欠な記憶メモリーなどの需要が増加しているためだ。国内半導体メーカーの工場稼働率も上昇し、業績も急回復している。今年も堅調な需要が予想され、半導体業界は一時期の「どん底」の状況からは脱したといえる。

 「パソコンなどの旺盛な需要でメモリー出荷量が増えている」。パソコンの記憶素子に用いられるDRAM専業メーカー、エルピーダメモリの白井康雄執行役員CFO(最高財務責任者)は1月の決算会見でこう説明した。

 パソコンの記憶装置として用いられる1ギガビットのDRAMの価格は、世界的なパソコンの需要増から品薄感が強まり、09年前半の1ドル以下から同年末には2倍以上まで大幅上昇した。今年の価格動向についても、「大きな値崩れはなく、4月以降には供給不足が拡大する」(白井CFO)とみており、安定した収益を得たい考えだ。

 市況回復を受け、エルピーダの2009年10~12月期連結決算は、売上高が前年同期比144.5%増の1510億円、営業利益は304億円(前年同期は579億円の赤字)で、四半期ベースで過去最高を記録した。10年3月期通期の営業損益も、3年ぶりに黒字化する見通しだ。

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