「日本車たたき」過熱警戒 ブレーキ問題、エコカー戦略に影 (1/2ページ)

2010.2.5 05:00

プリウスのブレーキ問題で会見するトヨタ自動車の横山裕行常務役員(左奥)=4日、東京都文京区のトヨタ自動車東京本社

プリウスのブレーキ問題で会見するトヨタ自動車の横山裕行常務役員(左奥)=4日、東京都文京区のトヨタ自動車東京本社【拡大】

 トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」のブレーキの不具合問題は、日本メーカーが得意としてきた環境対応車の戦略に微妙な影響を与える可能性がある。今回のトラブルでは、HVに特有のブレーキシステムが関与していたためだ。各社とも現段階で「ブレーキの仕組みが違うため問題はない」(ホンダ)と静観の構えだが、米国でトヨタ車の大規模リコール(回収・無償修理)問題が収束していない中で「日本車たたきが盛り上がる恐れがある」(業界関係者)との警戒感も強い。

 ◆トヨタの独自技術

 HVや電気自動車(EV)は通常のガソリン車に搭載されている「油圧ブレーキ」に加え、「回生ブレーキ」と呼ばれる独自のブレーキを積んでいる。油圧ブレーキは摩擦で生じた熱エネルギーを捨てるが、回生ブレーキは減速する際のエネルギーでモーターを回し、電気エネルギーとして蓄電池に回収する。これを再び動力源にするのがHVだ。

 新型プリウスのハイブリッドシステムでは、油圧ブレーキと回生ブレーキをコンピューターで協調制御しながら、「回生ブレーキを優先的に使用し、より多くのエネルギーを回収」(トヨタ)している。これが世界最高水準の燃費につながっているわけだが、今回のトラブルでは滑りやすい路面などで「ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)」が作動した場合に「回生ブレーキから油圧ブレーキに切り替わる際に時間差が生じる」(横山裕行常務役員)ことが不具合の原因となった。

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