2010.2.11 05:00
NTTナレッジ・スクウェアのネットスクール「Nアカデミー」の会見に登場した有名講師陣=2009年11月4日、東京都内【拡大】
NTT持ち株会社に「新ビジネス推進室」という組織がある。新事業についてグループで横断的に立ち上げる目的で設置された。2009年度から事業創出の試みが本格化する形で、まず「教育」「雑誌・出版」と2つのテーマを軸に新ビジネスへの試みが始まった。
次世代ネットで提供
昨年11月4日、東京都内で開かれた教育関連事業「N-Academy(エヌ・アカデミー)」の発表会見。「ギリギリ間に合った…」。豪華な有名講師陣が一堂に会した舞台をながめていたNTTの中山俊樹・新ビジネス推進室次長は安堵(あんど)の表情を浮かべた。
NTTグループでは初めて、消費者向けのネットスクール「Nアカデミー」を展開する新会社「NTTナレッジ・スクウェア」(東京都港区、資本金4億8000万円)が発足したのは昨年9月18日。新会社はNTTグループが79.8%、残り20.2%をネット教育で約10年の歴史があるベンチャー企業の「デジタル・ナレッジ」(東京都千代田区)が出資した。
NアカデミーのインフラはNTTの次世代ネットワーク(NGN)、教育プログラムはデジタル・ナレッジのノウハウを生かす。Mr.マリックさんら各界の第一人者による講義を受講できるだけでなく、NGNの特性を生かし「これまでないeラーニングを提供する」(中山次長)というのが売りだ。
各種講義では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やチャット、仮想空間といったネット技術を活用し、ネット上に「クラスルーム」を設置。双方向通信で先生やクラスメートと質問や意見交換ができる。動画や静止画の交換も積極的に行い、自分のゴルフスイングやスイーツの出来栄えを採点してもらえる。
現在は趣味を中心とした大人向けの講座ばかりだが、今後は「小中学生向けのネット教育にも」(中山次長)と、視野は広がる。