第一生命上場マネー“狂騒曲” 「棚ぼた」1・5兆円で景気を刺激 (1/3ページ)

2010.3.1 05:00

東京証券取引所(上)に4月1日に上場する第一生命保険

東京証券取引所(上)に4月1日に上場する第一生命保険【拡大】

 日本一の“マンモス株主会社”が誕生する。4月1日に東京証券取引所に上場する第一生命保険。相互会社から株式会社への転換に伴い約740万人の保険契約者に株式か現金が割り当てられる。その額は1兆5000億円に上る。麻生太郎政権時代の定額給付金の2兆円に迫る巨額のお金が巷(ちまた)に流れ、国内総生産(GDP)を最大0.3ポイント押し上げるとも試算されている。第一生命マネー“狂騒曲”が鳴り響く。

第一生命上場 初日の取引は1回限り(3月2日)

臨時ボーナス

 「上場初日にすぐ売るべきか…。年収が下がっているのでありがたい」

 会社役員、Sさん(58)は、うれしい悩みを抱えながら上場日を心待ちにしている。20年以上、家族4人の保険料を払い、9.25株が割り当てられた。0.25株分は現金で支払われ、初めて開設した野村証券の口座で9株を受け取る。

 3月中旬に決まる1株当たりの売り出し株価は15万円が想定されており、約139万円もの“臨時ボーナス”になる。上場後に株価が値上がりすれば、ボーナスはさらに増える。

 第一生命が発行し株主に割り当てる株数は1000万株。想定売り出し価格をベースにした時価総額は1兆5000億円に達する。割当株数は、これまで払い込んだ保険料などから算出。1株未満の契約者からは現金で買い上げる。1株以上の契約者は約306万人に上り、現金か株式を選択できる。

 半数程度が株式を選択したとみられており、NTTの約103万人を大きく上回る約150万人の日本一の株主が誕生する。

 市場関係者が注目するのが、4月1日の初値だ。Sさんのように早期に現金化したいと考える株主が相当数に上るとみられ、初日を含め、大量の売り注文が予想されている。

  • 大手生保の国内株式等保有額

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