2010.3.2 05:00
「単に金もうけをしたいという人はお断り。高い意識を持ってほしい」と語る拓人の松田正男社長【拡大】
少子化の進展を背景に頭打ち傾向が強まっている学習塾市場で、生徒の獲得競争が激しさを増している。こうした中、学習塾業界で相次いでいるM&A(企業の合併・買収)や受講料値下げといった手法を用いずに、2010年2月期で10期連続して2けた成長を果たしたのが、「スクールIE」を展開する拓人(たくと)(東京都中央区)だ。
学習塾の形態は一昔前まで、集団指導が主流だった。これに対し、教育熱心な地域を中心に急速な伸びを示しているのが、一人一人に対してきめ細かな対応を行える個別指導だ。
拓人の指導方法も個別型。創業者である松田正男社長は「当社の場合、差別化戦略を意識的に進めることで、高い満足度を得てもらっている。退会する人が少ないのも自慢」と語る。
松田社長はもともと、集団指導型の塾を経営していた。しかし、「効率の良い教え方を追求したため、クラスの半分程度は『自分のことをきちんと見てくれていない』という見方をしていた」と集団指導の限界を感じた。それをうけて、1989年に個別指導塾を立ち上げた。
同社の売り物はオーダーメード型の個別指導だ。入り口は「やる気アップ」システム。200の質問を回答してもらうことで、各生徒の性格を把握し、それを踏まえた指導法や講師を選定する。また、「成績アップ」システムでは、「過去のどの時点でつまずいて不得意になったのか」といった点を明確化。それを踏まえたカリキュラムを作成し、授業を進めていく。