2010.3.4 21:00
DOWAホールディングスの小坂製錬所(秋田県小坂町)に集められた「都市鉱山」【拡大】
非鉄金属大手が、「都市鉱山」と呼ばれる廃家電などに含まれるレアメタル(希少金属)を回収・再利用する事業の強化に乗り出している。省エネ家電やハイブリッド車(HV)に欠かせないレアメタルは世界的な争奪戦の激化が確実視される。一方で、日本の都市鉱山は世界有数の資源国に匹敵する埋蔵量を持ち、「宝の山」を生かし切れるかが日本の産業競争力強化の鍵を握っている。
三菱マテリアルはパナソニックとの合弁会社、パナソニックエコテクノロジー関東(茨城県)で、使用済みエアコンの圧縮機からレアメタルの一種であるレアアース(希土類)を取り出す実証試験を始め、平成26年までに事業化したい考えだ。レアアースはHVや電気自動車(EV)のモーター用磁石などで使われる。
三井金属はHV向けなどのニッケル水素電池からレアメタルを回収・再利用する事業を増強。電池の処理量を現在の月当たり数十キログラムから4~5年後には同10トン規模まで引き上げる方針だ。23年度をめどに、使用済みリチウムイオン電池からリチウムなどのレアメタルを取り出す事業を始めるのが日鉱金属。子会社の日鉱敦賀リサイクル(福井県)の敷地に実証プラントを建設中だ。同電池はHVやEV用途での普及が見込まれる。