2010.3.4 21:35
昭和2年に建てられた国登録有形文化財、芝川ビル(大阪市中央区)で4日、同ビルの地下金庫室に60年以上も眠っていたウイスキー(ニッカウヰスキー製)の試飲会が行われた。送り主とみられるニッカ創業者、竹鶴政孝氏の息子で同社相談役の竹鶴威氏ら約50人が参加、長年熟成された味を楽しんだ。
平成19年12月、地下金庫室をカフェに改装する際、古い木箱に入ったウイスキー1ダース(12本)を発見。ニッカが調査し、ラベルや自然減少量から昭和20~25年製造の特級品と判明、昨年6~8月にアサヒビール大山崎山荘美術館(京都府大山崎町)で展示された。
ニッカの前身、大日本果汁が昭和9年に設立された当時、同ビルオーナーの芝川又四郎氏が資金協力。芝川氏はその後もニッカ株主だったことから、ウイスキーは当時の株主への配当代わりだったとみられる。
比較的高温で保管されていたせいか、アルコール度数は14・5度(通常は40度程度)まで低下。ニッカのチーフブレンダー、久光哲司さんは「色は淡いゴールドで透明感があり、甘い香りが立ってくる。滑らかな味だ」と感想を述べた。