2010.3.4 05:00
三菱東京UFJ銀行は3日、全国に304カ所ある24時間サービスの現金自動預払機(ATM)のうち、1割強にあたる44カ所の稼働時間を14日から短縮する方針を明らかにした。利用者が少ないなど稼働が非効率な場所が対象で、コスト削減策の一環。一方で管理コストを抑えられるコンビニエンスストアの24時間ATMの設置を進める方針だ。一方、2011年春の新卒採用を今春見込み比で3割増となる850人にする。海外などへ人材を振り向けるのが狙いで、成長分野への投資は惜しまない考えだ。
同銀の24時間ATMは、旧UFJ銀が、06年1月の旧東京三菱銀との統合前から行っていた。一部ATMは、立地条件などから「ほとんど使われておらず、かなりのコストがかかっている」(幹部)状態。このため「切るべき所は切らなければならない」(同)として、44カ所のATMについて、朝7時から午前零時までの17時間営業に短縮する。
ただ、利用客が多いATMは引き続き24時間稼働を行う方針。また、メンテナンスの共同実施などでコストを抑えられる提携コンビニエンスストアへの24時間ATMは約3万台と01年比の7.5倍と拡大させている。
一方で、同銀は必要な人的資源への投資は惜しまない考えだ。11年春の新卒採用の内訳は、総合職が今春見込み比約200人増の550人、以前の一般職にあたる「総合職(特定)」と「アソシエイト職」は合計300人とし、今年春と同レベルを維持する。
同銀は09年3月期に大幅赤字となるなど業績が落ち込み、今年春の採用は抑えていた。しかし、一昨年秋の「リーマン・ショック」に端を発した金融危機の影響から脱し、成長市場の新興国や北米などへ人材を振り向ける必要性が高まっていることから、積極的な採用方針に転じることにした。(山口暢彦)