2010.3.5 05:00
□「PV EXPO2010」
エナメルやラメではありません。このバッグの表面素材に使われているのは太陽電池です。
太陽の恵みを直接に電気変換するシステム。国内ではソーラーバッテリーという言葉になじみがあるが、英語ではPV(Photovoltaic=光発電)が一般的だという。
3年目を迎えた「PV EXPO」では、さらなる普及に向け、色彩や意匠のバリエーション拡大が目立つ。
今回、トッパン・フォームズでは、米コナルカ・テクノロジーズ(マサチューセッツ州)の有機薄膜シートを表面に組み込んだバッグを参考展示。出力は1ワットで、2次電池にためて携帯電話などを充電できる。
シリコン系より発電効率は低いが、「曲がる、軽い、印刷で作れて安い」などのメリットから、広告用の独立電源など幅広い用途開発を進める。同ブースでは、川島織物セルコンが自己完結型の電動ブラインドを試作し、展示している。今後、周囲に合わせやすい緑や青の太陽電池も登場する予定だ。
■窓ガラスと一体化 広がる用途
京セミ(京都市伏見区)のブースでは、同社の独自技術「球状太陽電池スフェラー」を用いたシースルー太陽電池をデモ展示。
通常の板状の太陽電池は光が垂直に当たったときに最も発電効率が高くなり、光の入射方向が傾くと急激に発電効率が落ちていく。これに対して、「球状の太陽電池はさまざまな方向の光を有効に利用できる」と同社。日中の長い時間、一定のレベルの発電を行い、緯度の高い北欧や散乱光を発する曇天の多い地域などに適しているという。