2010.3.5 05:00
東京・恵比寿のサッポロビール本社。筆頭株主のスティール・パートナーズ・ジャパンと同社との攻防が激化しそうだ【拡大】
サッポロホールディングス(HD)に約18%出資する筆頭株主の米投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパンがサッポロ側に提示した役員選任案をめぐって、スティールが新たにブログサイトを開設するなど、株主の理解を求める動きを強めている。3月末のサッポロの株主総会を前に攻防がヒートアップしそうだ。
サイトには、これまで国内では公開していなかった海外での投資実績に加え、サッポロの経営不振の理由の分析などを日々掲載している。社会貢献活動やスティール主導で再建を進めるかつら大手アデランスホールディングスの経営改革実績などについても紹介している。
サッポロは今月上旬にも株主総会の招集通知を送付する予定。定時株主総会が迫るなか、スティールのサイト開設は、「委任状争奪戦に向けた地固め」(関係者)との指摘もある。サッポロの総会は08年から3年連続でスティールと対峙(たいじ)することになるが、これまでスティールの株主提案はことごとく否決されている。これを受け、スティールは株主への理解が不十分と判断、サイトを通じて役員改選案の理解促進を図る考えのようだ。
スティールはサッポロの業績不振を理由に取締役10人のうち、内藤由治・元ポッカコーポレーション社長ら6人の新たな取締役を選任する株主提案を行っている。これに対してサッポロは「企業価値を損なう」(村上隆男社長)と反対、取締役10人中9人の再任を目指す方針を表明している。