2010.3.9 12:05
ゴルフ人口の高齢化に伴い、市場縮小に悩むゴルフ用品メーカーが女性や若者層の開拓を始めている。スポーツ用品大手のミズノは、女性タレントなど著名人とタイアップしてトータルコーディネートしたゴルフ用品の販売を検討しているほか、首都圏で実施しているジュニア育成スクールを関西でも開設した。石川遼選手の人気を背景に、若年層にも競技人口の拡大を図るのが狙いだ。他社も同様の取り組みに乗り出しており、業界の“少子高齢化問題”に歯止めを掛ける。
■ゴルフ人口は増加
ミズノは、女性の好感度が高く、ゴルフにも造詣の深い著名人とタイアップしたゴルフ用品を5~6月にも発売する方向で調整を進めている。著名人の意見をもとにクラブやバッグ、マーカーなどをトータルコーディネートすることで、ファッション性を高め、女性を中心に新規ゴルファーを取り込むのが目的だ。
若年層向けには、姉ケ崎カントリー倶楽部(千葉県市原市)で開設している高校生以下向けのゴルフスクール「ミズノゴルフアカデミー」を、有馬ロイヤルゴルフクラブ(兵庫県)でスタートした。今後は大都市圏近郊を中心に、2年間で10拠点程度まで拡充する方針という。
スポーツ用品大手のヨネックスも、契約する石川遼選手の人気を追い風に、ジュニア向けゴルフ教室の拡充や女子向けのウエアの販売を決定。業界内では「女性」と「若年層」をターゲットにした動きが活発化している。
ゴルフ場経営者らで組織する日本ゴルフ場事業協会がまとめた平成20年度のゴルフ場延べ利用者数は前年度比2%増の約9078万人と17年以降、4年連続で増加。ただ、70歳以上の高齢者などゴルフ場利用税の非課税利用者は過去5年間で約400万人増加した一方、課税利用者は約170万人の増加に留まり、「利用者の高年齢化が進んでいる」(同協会)。
昨年11月に開業した大丸心斎橋店北館に設けられた西日本最大級のゴルフ用品売り場では、女性客を中心に売り上げは好調に推移している。プレー料金の低価格化や女子プロ人気の高まりから、女性のゴルフ人口も着実に増えつつあり、同店ではウエアなども拡充する方針だという。