2010.3.10 05:00
会見で握手するイオンの岡田元也社長(左)とCFSコーポレーションの石田岳彦社長=9日、東京都千代田区の東京会館【拡大】
イオンは9日、グループのドラッグストア大手、CFSコーポレーションを子会社化すると発表した。出資比率を現在の約33%から51%に引き上げる。関係強化により、総合スーパーのドラッグストア部門との相乗効果を高めて、イオンは異業種参入も相次ぐなかで、競争力を強化したい考えだ。
「CFSをドラッグストア事業の中核企業に据える」
この日会見したイオンの岡田元也社長は、CFSの位置づけをこう説明した。
CFSは東証一部上場。出資比率引き上げの方法については、両社で協議を進め、今月末までに決める。第三者割当増資の引き受けや、TOB(株式公開買い付け)により市場から買い上げることを検討する。TOBの場合、買い付け価格は600円をめどに調整している。
イオンは独自に総合スーパー(GMS)などの店舗内でドラッグストア事業を展開してきた。しかし不振が続くGMS改革に着手するなか、ドラッグストア事業の見直しの一環として、手薄な化粧品分野のてこ入れや、今後の高齢化社会をにらみ介護事業の強化などを迫られていた。このためCFSを子会社化することで「交流をさらに深めてノウハウを取り込むことで、遠かった事業の距離を縮めていく」(岡田社長)狙いだ。さらにCFSについても、GMSやショッピングセンターなどへの積極出店などで今後の成長を後押しする。
一方、子会社化に合わせて、11年2月期末までにCFSはスーパーマーケット事業部門を分離し、イオンが継承する。CFSは静岡県を中心に「キミサワ」ブランドでSMを24店舗展開しているが、イオンは店舗ブランドや従業員などはそのまま引き継ぐ予定。SM部門を切り離すことで、イオンはCFSはドラッグストア事業に特化し、経営の一層の効率化を図る考えだ。