【福島県発 元気印】虎屋多幸兵衛 消えない「創業意欲」投入のたこ焼き店 (1/6ページ)

2010.3.11 05:00

 福島県いわき市で人気のたこ焼き店「虎屋多幸兵衛」。店名の「虎」から想像できるように、大阪発祥の伝統の味が自慢で、店のルーツも大阪にある。なぜ大阪から遠いいわき市に店を構えたのか-。その原動力となったのは、創業者である塩崎凱也(よしなり)氏(72)=現相談役=の失敗してもくじけないチャレンジ精神のようだ。

秘伝のしょうゆ味

 虎屋多幸兵衛はJRいわき駅から車で約10分の住宅街の路地奥にたたずむ。白い蔵造りの自宅兼店舗の売り場は一坪(約3.3平方メートル)ほどの広さ。店内では塩崎さんを紹介したフジテレビ系の番組「エチカの鏡」がビデオで流されているだけで、意外にひっそりしている。

 同店では作りおきは一切せず、客からの注文を受けてから焼き始めるのだという。

 虎屋はたこ焼きに、大きくて柔らかい「蒸し真だこ」を使う。7~8分かけて、ネギや天かす、紅ショウガの薬味とともに一緒に焼き上げる。焼き上がるまでの香ばしいにおいが食欲を誘う。熱々のたこ焼きを食べてみると、いわゆる“外カリ中トロ”で、脂っこくなくあっさりとした味。生地に下味がつけられ、真ダコの甘みが口の中に広がり、ソースをつけずにそのまま食べるのが一番だ。

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