2010.3.11 05:00
原則的に店舗を持たず、インターネット取引に特化したネット専業銀行が順調に口座数を伸ばしている。三菱東京UFJ銀行などが設立した携帯電話専門の「じぶん銀行」は今年4月、ネット専業銀行では最速となる開業1年9カ月で、100万口座を達成する見込み。また、パソコンからも利用できる老舗のイーバンク銀行やジャパンネット銀行も口座数を増やしている。通常の銀行に口座を持たない若者も多く、各行は商品の豊富さや利便性をアピールすることで、取り込みをはかる。
「じぶん銀行」は08年7月、三菱東京UFJ銀とKDDIが折半出資して開業。いつも持ち運ぶ携帯電話で使える利便性がネット世代に受けた。携帯だけで口座の開設や管理などをでき、携帯の電子マネーにすぐチャージできるなど、利用者にとって「財布代わり」(三菱東京UFJ銀)となっている。
お金の出し入れは通常の現金自動預払機(ATM)からも可能。店舗運営コストがかからないこともあって金利は高め。三菱東京UFJ銀の普通預金金利が0.04%のところ、じぶん銀行は0.05%となっている。また1口座あたりの平均残高は定期預金が100万円、普通預金が10万円弱。最も利用が多い年齢層は20歳代で、全体の3割を占めるという。
4月には100万口座に達する見込みで、4年前後かかったイーバンク銀やジャパンネット銀より速い。通常の銀行にメーン口座を持っていない若い利用者もいるため、三菱東京UFJ銀では、こういった若者を取り込むことで、将来、通常口座を開設につなげたい考えだ。