2010.3.16 05:00
□ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ代表取締役兼CEO 森辺一樹
世界最大3億4000万人を超えるインターネットユーザーを持つ中国。2009年の時点でビー・ツー・シー(企業と消費者間取引)とシー・ツー・シー(消費者間取引)では、約1億2000万人がインターネットを通じて買い物をしている。取引額は、約1282億元(約1兆7000億円)となり、前年比で2.3倍の成長だ。この金額は中国全体の小売市場の約1%に達し、今後さらなる成長が見込まれている。
ビー・ツー・ビー(企業間取引)市場はどうだろう。09年の取引金額は、約2兆9600億元(約39兆3100億円)とケタ違いである。成長率こそビー・ツー・シー、シー・ツー・シーには劣るが、40%近い成長率を見せている。
中国のビー・ツー・ビー市場ではEコマース(電子商取引)に勢いがある。その主要プレーヤーで、圧倒的な地位を誇るのはジャック・マー氏率いるAlibaba(アリババ)だ。ビー・ツー・ビーのEコマース市場でアリババのシェアは52.6%を占め、2位のGlobal Source(グローバルソース)の12.1%と比較してもその差は大きい。ビー・ツー・ビーのEコマースは世界的にも成功例が少なく、アリババの驚異的な成長は世界でもまれである。もはやアリババは中国一ではなく、世界一の企業間取引サイト運営企業だ。
Eコマースの活用は、特に日本の中小企業には大きなチャンスがある。販路を世界へ拡大させるために、積極的にアリババなどのサイトを活用すべきだ。
アリババのサイトを見ていると、各国の中小企業がこぞって自社の製品を掲載し、世界へその販路を拡大させようとしている。しかし、残念なことに日本の中小企業の掲載はまだ少ない。みすみすビジネスチャンスを逃しているようなものだ。