2010.3.19 05:00
中国・大連市の感染症専門病院。現地の感染症事情を把握することが大切だ【拡大】
中国と聞くと、やはり感染症のことを気にする人は多い。新型肺炎(SARS)の際の騒ぎがまだ記憶に残っている方も多いだろう。確かに13億を超える人口を抱える中国では、感染症・伝染病の扱いについて非常に神経質だ。実際に発生も多い。中国で気をつけたい感染症についてご紹介したい。
中国衛生部では法定伝染病の発生状況を定期的に発表しているのだが、発生数で一番多いのはやはり、ウイルス性肝炎である。
かつては「中国では10人に1人が肝炎キャリア」などといわれた。しかし1992年よりB型肝炎ワクチンが導入され、乳児への予防接種が推奨されるようになり、2002年より中国予防接種計画に加えられてからは、予防接種が徹底し、サンプリング検査の結果などでも効果が認められてきているようだ。ただし、若年層以外のキャリア率は高い。
B型肝炎は普通の生活をしている分には感染しないが、A型肝炎のように貝などから経口感染することもある。中国へ赴任するのなら、せっかくワクチンがあるのだからA型、B型肝炎の予防接種はきちんとしておきたい。
結核も多い。近年、中国ではエイズウイルス(HIV)の感染者が増えている。HIVと結核の合併症も増えているようだ。そこまで深刻でなくとも性病の類(たぐい)も数多い。中国駐在の日本人にはカラオケバーなどでの誘惑も多いが、感染症のリスクを考えて慎重な行動をしていただきたいものである。