2010.3.20 05:00
協和発酵キリンは19日、人の免疫の仕組みを使って病気を治す抗体医薬品の量産設備が完成したと発表した。抗体薬は副作用の少ない効果的な治療薬として注目されており、今後の市場拡大が見込まれている。同社では新設備で臨床試験(治験)用の抗体薬の生産を進め、開発を一気に加速したい考えだ。
新設備は2008年11月から、群馬県高崎市の同社バイオ生産技術研究所に建設していた。鉄筋造4階建て、延べ床面積6000平方メートルの建物内に、抗体薬のもとになる原薬を生産する培養槽を設置。容量は1万リットルと5000リットルが1基ずつ、2000リットルが2基で世界最大規模になる。投資額は約100億円で、7月にも稼働する。
当面は治験用の原薬を生産するが、将来的には製造・販売承認を受けた原薬の量産も検討する。同社が治験中の抗体薬は5品目あるが、そのうちウイルス性白血病治療用の「KWー0761(開発番号)」は11年に承認を申請して12年に発売する予定だ。実用化すれば同社初の抗体薬になる。
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