2010.3.20 05:00
製紙各社が海外展開を強化する動きを加速させている。王子製紙は4月にもマレーシア最大の段ボール・板紙メーカーを買収するほか、日本製紙グループ本社はオーストラリアでカタログやチラシに使われるコート紙の生産を始める方向で検討している。少子化や深刻な消費不振で国内市場が低迷する中、内需依存からの脱却を図り、海外に活路を求めている。
王子製紙が買収するのは「GSペーパー・アンド・パッケージング(GSPP)」。GSPPの持ち株会社の全株式を4月上旬以降に取得する。取得金額は公表していない。板紙の年産能力は約30万トンで、マレーシアに進出している日系メーカー中心に段ボールなどの販売を強化する。
このほか、同社は中国・南通市で生産工場を建設中で、ラオスでは原料需要増加に備えて植林事業を拡大した。同社では「国内市場が成熟する中、成長著しいアジア市場を取り込んでいく」としている。
一方、オーストラリアでの事業強化を図るのは日本製紙グループ本社だ。昨年6月に買収した同国製紙大手のオーストラリアンペーパー(AP)の工場でコート紙の生産を始めることを検討している。