2010.3.27 05:00
主な自動車メーカーのエコカー重点戦略【拡大】
次世代エコカー技術をめぐって、自動車業界の世界再編の動きが活発化している。ハイブリッド車(HV)で世界最先端をいくトヨタ自動車がマツダにハイブリッドシステムを提供することで合意したことが26日明らかになった。また、電気自動車(EV)重点派の日産自動車は独ダイムラーと資本・業務提携で最終交渉に入った。特に環境技術で協業することが交渉の中心となるとみられる。HV派・EV派ともにそれぞれの技術の普及を狙うが、どちらが覇権を握るかはまだ読めないため、今後も合従連衡が続きそうだ。
量産でコスト減
トヨタはマツダに対し、HV用電池や電子制御装置、モーターなどトヨタがHV「プリウス」で採用しているハイブリッド基幹装置をマツダに提供することで合意した。来週に正式発表する。マツダは排気量2リットル以下の中小型車でHVを投入。発売時期も当初の2015年から13年に2年前倒しする方針だ。
トヨタは「HVは環境対応のコア技術」と宣言し、内外のメーカーに向けハイブリッドシステム提供を進める。02年に日産、06年からは富士重工業に技術提供しているほか、米フォードとは04年にハイブリッド特許でライセンス契約を結んだ。今回のマツダとの合意もこうした戦略の一環。
ハイブリッド技術の供与により、早期の開発費回収や量産効果によるコストダウンを狙う。トヨタ幹部は「技術供与に関する問い合わせはいくつかある」と述べており、今後も多くのメーカーと協力体制を築くことで自社技術を「世界標準化」する戦略だ。一方で、「HVのモーター電子制御技術はすぐにEVに応用できる」(トヨタ関係者)としており、EV時代の到来にも備える。