2010.4.20 05:00
□ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ 代表取締役兼CEO 森辺一樹
中国が最も優先順位の高いターゲット市場であることは各社の共通認識だ。中国の次に優先すべき国はどこなのか?
今回は、メキシコに注目したい。メキシコはもともと安い労働力を活用した米国向け製造拠点としての位置づけが強かった。しかし近年、劇的な成長を遂げており、ボリュームゾーンが増大している。メキシコの総人口は約1億1000万で、世界で11位。1人当たりのGDP(国内総生産)は9000ドル(約83万円)を超えている。
中でも特に注目すべきはメキシコの首都となるメキシコ市だ。メキシコ市の人口は2200万で、東京都の1300万人よりはるかに多い。近郊を含む都市圏の人口では、東京に次ぎ世界第2位の規模である。2008年の都市GDPは3900億ドルで世界第8位の実力だ。
メキシコ市を訪れると、日本人が想像しているイメージが一瞬で消える。近代的なビルが立ち並び、高級車も多い。スーツ姿のビジネスマンが多く、米系ブランドの進出も盛んだ。町でよく見かけるのは新興国市場獲得の勝者である韓国企業のビジネスマンとサムソン、LGの広告だ。携帯や家電市場では、サムソン、LGが幅をきかせている。韓国人駐在員も多く、メキシコ市にはコリアンタウンが出現しつある。
メキシコ市場の急激な成長により、外資系企業の進出も進んでいる。米系スーパーマーケットチェーンの「ウォルマート」もあれば、「マクドナルド」といった外資系ファストフード店も見られる。