2010.4.27 05:00
■ストラテジック・デシジョン・イニシアティブ代表取締役兼CEO 森辺一樹
日本の真裏に位置する南米最大の国ブラジル。ブラジルの2008年度の実質GDP(国内総生産)は、5.3%と日本や欧米を上回った。09年度は金融危機の影響で0%成長だったが、日米欧のマイナス成長と比較するとはるかに良い。人口は、1億9400万で世界5位だ。
ブラジルへは日本からだと24時間のフライトとなる。首都のブラジリア、南米最大の都市サンパウロなどの空港に到着しても最初に目にするのは韓国サムソン、LGの広告だ。空港からのハイウエーの両脇には広告塔が立ち並ぶ。その約半分が韓国勢の広告で、新興国ではお馴染(なじ)みの光景だ。
ショッピングセンターの家電売り場でも大半をサムソン、LGのLED(発光ダイオード)テレビ、DVD、携帯電話などが占める。日本企業の製品はひっそりと展示されている。自動車は、フィアット、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォルクスワーゲン(VW)で約7割のシェアを占める。トヨタ自動車やホンダはまだ少ない。
ブラジルの自動車市場に韓国勢は少ない。自動車の半分程度は2000cc以下の小型車で、大半がガソリンと次世代燃料として注目が集まるバイオエタノールの併用タイプだ。ブラジルでは石油燃料の約9割を自給しており、バイオエタノールに関しては、世界最大の生産国だ。