出光興産、有機EL事業を強化 米特許保有会社の株式33%取得

2010.6.8 05:00

 石油元売り大手の出光興産は7日、韓国のLGグループが保有する有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)関連特許の保有会社、米グローバル・オーレッド・テクノロジー(GTO)の発行済み株式の32.73%を取得することで合意した、と発表した。買収金額は明らかにしていないが、数十億円規模にのぼるとみられる。

 GTOはLGグループが昨年12月に米コダック社の有機EL関連特許2000件を買収し、設立した特許保有会社で、有機EL関連の重要技術を保有している。

 出光は、有機ELの粉末状の原材料供給では世界でも大手で、有機ELを中心とした電子材料事業を脱石油の有力事業に位置づけている。GOTが保有する特許が今後の事業展開に欠かせないと判断し、出資することにした。

 出光は、世界の有力ディスプレーメーカー数十社に有機EL材料を供給している。こうした中で、ソニーと技術提携し、09年にはLGディスプレイ(ソウル市)ともクロスライセンス契約を結ぶなど、有力メーカーとの技術協力を推進している。

 有機EL市場は現在、欧米・アジアの携帯電話や高機能携帯電話「スマートフォン」向け液晶ディスプレーなど約1000億円市場にとどまる。今後はディスプレー向けだけでなく、発光ダイオード(LED)に次ぐ省エネ照明としても期待されており、出光は両方の市場開拓を急ぐ。

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